朝、一階の母親から「けいが〜」と呼ばれた。
ここ数ヶ月の状況からしてすぐに察してしまい、下りてみると…。
けいさんが暖房器具の近くの床で眠るように硬くなっておりました。
けいさんは20歳近い老猫でしたが寝たきりにもならず、毎日自分で外に出てひなたぼっこして、
ちゃんとご飯を食べて、そして最後もあまり苦しんだ様子も無く逝くことが出来ました。
まさしく大往生だと思います。
本当に素敵な良い猫でした。
10年以上前の若い頃は1ヶ月近く家出放浪したり、自宅前の交差点の真ん中に座り込んで
何台もの車を塞き止めたりと今となって思えばなかなか冒険猫でした。
往年、まだ父親が自宅に居る頃はずーっと側に座っておりました。
それにしても父親が逝った年の暮れに逝くとは、まるで自分の死期を選んだようです。
今頃、天国の父親と生みの母親、そしてけいさんでのんびりしているといいな。
今まで飼っていた猫たちは庭に埋めて土葬したり、市の焼却施設に預けておりました。
しかし今回は、ちょっと普通にさよならしたくない思いだったので火葬する事にしました。
インターネットでペット葬儀屋さんを検索、その日の午後に移動火葬車がやってた。
最後に頭をなでなでしてから炉の中へ。
ああ、この穴から天に昇って行くのね。
約1時間で綺麗に焼けました。
人間と同じように、ちゃんと色んな部分が判ります。
頭や爪や牙やしっぽまで。
収骨してからこの骨を砕く「パウダー加工」してもらって終了。
後日、この粉末を庭に散骨します。