微妙な感情

挨拶って子供の方から元気よくってのが当たり前だと思っている。
道ですれ違った大人に「おはよーございます!」とね。
言われた大人ももちろん「おはよう」と返事をする。


私の住む街は地方都市なので、大都市みたいに人間は多くない。
毎日すれ違う人間の顔くらいは覚えられる。


それなのに、最近は子供の方から挨拶なんてあり得ないですな。
保護者の方々や行政は「大人から話しかけましょう」という。
こちらからおはようと話しかけた所で、返事が返ってくる確率は半分程度か。


「年上を敬う」という基本的な事を忘れてしまったこの世の中に、将来の不安を感じます。
もう子供たちにとっては他人(近所に住んでいる人間を他人と思う感覚も理解出来ないが)は
すべて不審者でしかないのかもしれませんね。


そんな世の中なのに、毎日午後になると広報で「下校時間になりました。大人たちで子供を
守りましょう」と放送される。
さて、たとえば私が下校中の子供たちを見守ってたら、たぶん間違いなく不審者候補になって
職質でも受ける事になるでしょう。


市役所地域安全課のメールサービスに入っている。
火災や空き巣、不審者情報をメールで流してくれる。
その一つをちょっと「改ざん」してみた
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○不審者情報(つきまとい)
 発生:○/×(日)午後○時××分ころ
 場所:某地区の路上(○○市○○○地先)
 状況:小3女児2名が登校中、すれ違った男に「おはよう。」と目を見て声をかけられたもの。
 女児らは挨拶に応じず、後ずさりをしたところ、男はさらに「おはよう」と言ってきたので、女児らは
 走ってその場から逃げ出している。

 男の特徴:170センチ以上、30歳代、髪の毛は短め、紺色の作業着着用。デブ。
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こんな通報を受けないように今の私が出来ることは、近所の子供たちとすれ違っても目を合わ
せず挨拶もせずにすれ違うだけです。
小鳥さんにも挨拶をするボクなのに…


大人同士は「おはようございます」と挨拶できるんだけどね。
難しい世の中です。


もちろん、上記の通報メールは今のところあり得ませんし、普段の不審者情報の多さと
内容には辟易しており、本当に安心出来ない時代を感じさせる物ですが、保護者以外の
大人が子供たちを守る事なんて事実上不可能に近いです。


危ない場所に居る子供を怒ったら間違いなく通報されそうだし、挨拶もしない、挨拶の
返事も出来ない「他人のふりをする」子供を、ヘタしたら容疑者になるリスクを背負っ
てまで守る事なんて出来るのでしょうか?。


どうも、根本的な部分で世の中おかしくなっている気がします。